
2008.06.30 ときメモGS2小説(志波)「安らげる場所」3
皆様こんばんは、ユキオでございます。
じいちゃんが骨折して明日手術することになりました。
ちょっと遠いので今回は帰れないんですが、
母ちゃんが数日行って来て報告してくれるとのこと・・・
無事に手術が終わるといいけど。。
それでは、ときメモGS小説の続きです。
今日で最後です♪
ほんでもって今回リクエストしていただいた挿絵付きです(笑)
それでも別にいいよ。という心優しい方は
こちらからどうぞ・・・
↓
じいちゃんが骨折して明日手術することになりました。
ちょっと遠いので今回は帰れないんですが、
母ちゃんが数日行って来て報告してくれるとのこと・・・
無事に手術が終わるといいけど。。
それでは、ときメモGS小説の続きです。
今日で最後です♪
ほんでもって今回リクエストしていただいた挿絵付きです(笑)
それでも別にいいよ。という心優しい方は
こちらからどうぞ・・・
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『安らげる場所』
「鈴原?」
ふいに名前を呼ばれ、慌てていつもの笑顔を作って顔を上げる。
「あ、佐伯くん」
いつの間にか先程いたクラスメートの姿は無くなっていて、代わりに教室の入り口の所に立っていた男の子が首を傾げながら比奈に近づいてきた。
「何ボケた顔してるんだ? ああ、なるほど。一人で寂しいんなら、たまには一緒に帰ってやってもいいぞ?」
「……佐伯君エラそう」
顔をしかめた比奈に無邪気な笑顔を向けながら、佐伯は自分の机に置いてあった鞄を持ち上げると歩き出した。
「ほら、帰るぞ」
「あ、うん」
佐伯が来てくれたことを比奈は感謝した。あのまま一人でいたら確実に泣いていた。
悲しい事や辛い事で泣く事はあまり好きではない。
子どもの頃父親がいつも言っていた。泣くときは嬉しい時だと。
比奈は自分自身に関してはそうだと思う。なぜなら悲しい事で涙を流してしまうと、感情をコントロール出来なくなってしまうから。
校舎を出て佐伯とくだらない会話を交わす。
入学式の朝に偶然出逢い、クラスも同じということもあって佐伯とは結構仲が良かった。
学校にいる時はネコを被っている佐伯も、本性がバレている比奈には気を遣わずに済むらしく、何かと行動を共にする事が多かった。
海沿いの道路へと向かう道に差し掛かった所で、突然佐伯の足がピタリと止まった。
「わっ、びっくりした。どうしたの? 急に止まって」
危うく佐伯の背中に体当たりをしそうになって比奈は佐伯を睨んだ。
「あ〜。俺、先帰るわ」
「はあ? 何でよ? 帰り道一緒なのに……」
佐伯の背後からひょっこり顔を出すと、比奈は驚いて言葉を失った。
そこには藤堂と一緒に帰ったはずの志波が立っていたのだ。
「志、波、君ーーー?」
志波は眉間に皺を造り、ふいと視線を比奈に向けると言った。
「鈴原、ちょっといいか?」
「えっ……?」
体が動かない。何を言っていいかも分からない。目だけで佐伯に助けを求める。
「じゃ、お父さんは先に帰るから。あんまり遅くなるんじゃないぞ」
はははと乾いた笑いだけをその場に残し、佐伯は角を曲がって姿を消した。
「あっ、ちょっと! 佐伯君っ!」
佐伯が動いた事で比奈の金縛りも解け、慌てて佐伯の後を追おうとした瞬間。
比奈の体が、ガクリと静止した。
「待てよ」
動かなくなった自分の体にビクリと肩を震わせると、腕の辺りがじんわりと暖かみを帯びている事に気付く。志波が比奈の手をつかんでいたのだ。

「どっ、どうしたの? 志波君」
面と向かって話すのは気が引けるが、こうなっては仕方ない。覚悟を決めた比奈は佐伯を追いかける事を諦めて、体から力を抜いた。
比奈が観念したのが伝わったらしく、志波は捕まえていた比奈の手を放した。
「藤堂が……」
ズキンーーーー
志波の口から出た友人の名前に胸が痛む。
覚悟をしたはずなのに、やっぱり現実を突きつけられると辛い。
「あ、た、竜子さんから遊園地の話聞いたでしょ? 期末が終わったら行こうね。息抜きして、それから甲士園に向けて猛練習だからねっ」
志波の顔を見る事が出来なかった。
道路を挟んだ向こう側に広がる海が、キラキラと輝いている。それがあまりに美しく、比奈はその美しさに何故か無性に腹が立った。
「お前、どうしてそうなんだ?」
「へ?」
突然意味の分からない事を言われ、比奈は海を睨んだままの顔を志波に向けた。
「お前は、俺が藤堂と一緒にいるのを見ても何とも思わないのか?」
「?? それってどういう……え〜っと?」
ますます分からないと言った表情の比奈に、志波はさらに顔をしかめて歩き出した。
「ーーーいや、いい。それより自主練の時に追い出したりして悪かった」
「え? う、ううん、いいの。練習してる時にチョロチョロしてたら邪魔だもんね」
志波の後に付いて歩きながら、比奈は地面に向かって言った。
「そうじゃない。いや……はあーーーー俺が悪かった。お前は病的に鈍いんだったな」
「はあ? ちょっと志波君、それどういう意味!?」
病的に鈍いとは酷い言われようだ。確かに鋭い方でない事は確かだが、病的とは言葉が過ぎる。
怒って志波の横に並び、必死で志波を睨む。
そんな比奈の顔を見て、志波が笑った。
「ふふっ、悪い。お前はそのままでいてくれ」
比奈は久しぶりに見た志波の笑顔とその言葉に胸が高鳴った。
まるですべてを受け入れてくれそうな静かで穏やかな笑顔。
やっぱり好きだと改めて認識させられる。
「あ、あのね、志波君……わたしーーー」
はっとして比奈は慌てて口を噤んだ。
絶対に言ってはいけない言葉。
これはずっと心の奥底に閉まっていなければいけない言葉。
「どうした?」
急に言葉を切った比奈に首を傾げ、志波が訪ねる。
「いやっ! そのっ! あ、あたし志波君に嫌われたのかと思ってたから。あはは」
「ーーー嫌ってる訳じゃない。ちょっと腹を立ててた」
ふいと比奈から視線を外し、前を見据えると少し拗ねたような顔で志波が言った。
「え? どうしてっ?」
一体何故腹を立てていたのだろう。やっぱり邪魔だったのではないのか。
比奈は目を丸くさせて志波に詰め寄った。
「だからもういいって言ってるだろ」
「何でよ〜! 意味が分かんないよ!」
面倒臭そうというより、おかしそうに言う志波の様子に少しだけほっとした。別に志波は自分の事を嫌っている訳では無さそうだ。
「あ、そういえば竜子さんと一緒に帰ってたけど、竜子さんはどうしたの?」
尋ねていいものか一瞬考えたが、やはり気になって比奈は尋ねた。
「ああ、途中で別れた」
「そうなんだ。でもどうして?」
「はあ……お前ーーーもういい。そのまま一人で考えてろ」
「何よ〜。もうっ、志波君ヒドイっ」
波の音を間近に聞きながら、比奈は志波と共に歩いて行く。
一緒にいる事がこんなにも嬉しい。
こうやって自分の気持ちを隠し続けるのが辛いのは分かっている。それでも共に過ごす時間が一分でも一秒でもあるのなら、いつかこの気持ちが消えて無くなる日がくるまで、この人を想い続けてもいいだろうか。
志波はあまり自分の事を話さない。感情をこんなに表した志波を見たのは初めてだったが、比奈はそれも嬉しかった。
新しい志波の一面を知る度に、志波を好きになって良かったと思う。
何故比奈に対して腹を立てていたのかはよく分からないが、竜子と上手く行って欲しい。その気持ちは本当だ。
「きれい……」
磯の香りを風が運んできて、比奈はなびく髪を押さえ、海を見て呟いた。
先程はその美しさに腹を立てていたのに、今は清々しい気持ちでその美しさを眺めている。
自分の弱さを恨めしく思う反面、少しずつ大人へと成長して行っているのだと誇らしく思う。
この海のきらめきのように、いつか自分も輝くような優しさを身にまとうことが出来るだろうか。
もし許されるのならもう少しだけ志波の隣りを、この安らげる場所を歩かせて欲しい。
そう、少し前を歩く想い人の大きな背中に、心の中で問いかける。
END
〜あとがきぴょん♪〜
ら、ラブくね?
最初はめっちゃくちゃヒロインかわいそ過ぎるー!!
ってくらい切ない話にする予定だったんですが、無理でした(笑)
だって比奈ちゃんカワイイんだものっ!
でも、多分この話しの続きがあるとすればヒロインと志波は上手く行かないでしょう。。
挿絵・・・やっつけで描いた割にヒロインが可愛くかけたので満足☆
(顔見切れてるケド…www)
志波の顔はもう何回も下書き書き直しても納得いかず、諦めてこうなりました(笑)
やる気がないんじゃないんです。下手なだけなんレす。(涙)
今若王子の小説と佐伯の漫画と天地の漫画と氷上の小説書いてます。
うん、もういつになるかサッパリです♪
投票してくださった皆様、気長にお待ちくださいっっ!
ほんとうにすみません(陳謝)
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志波と結果的には良い方向に向かってホッとしてます。
本当に子悪魔ちゃんなんだから(笑)
楽しんで頂けたでしょうか?
ほんとに、ヒロインは小悪魔ちゃんですよね〜。
そんなヒロインに皆振り回されちゃえばいいんだ!(笑)
志波とヒロインって、ほのぼの静かにラブってイメージが勝手にあります。
甲士園出場前日のイベントが好きなんですよ。
家の前で立ってる志波・・・・萌えマス!!
確かにあれはかなり萌えますね。
私もまた志波で二次小説書いてみようかと思えました。
あ〜。なんか色々読みたい読みたい言ってごめんなさい…
でも読みたい!ですっ!!!
志波はやっぱりあの声がヤバいんです・・・
渋いよ〜。スッ○リのナレーションしてくれて嬉しいよぉ〜(笑)